「警備員 底辺」「警備員 楽な仕事」って本当なのかお伝えいたします。警備員かねこよしひこの日記・回想録

かねこよしひこ 施設警備員生活20年。働きながら、行政書士、FP2級を取りました。私の多くの失敗例、僅かな成功例を正直にお知らせして、反面教師にしていただいたり、生きる希望を持って頂きたいと思います。info@yoshihiko-gyosei.com

1997年某日 都城脱出 行政書士を知る

私は、東京進出を諦めていなかった。そのためのしがらみを解かなくてはならない。私は、日本育英会(注1)の奨学金を借りていた。約100万円程だったような気がする。その保証人に叔父がなっていたのである。叔父に対し世話になっている状態では叔父に対して東京行きの主張をすることができないと思った。その為、前倒しで返済し、1年と半年程で完済したのである。

次に、会社を退職してどのように、食べていくか。書店で、行政書士の資格があることを知った。その当時の私は法律の屁理屈が好きであった。また、机に座っていれば依頼が来るものと甘い考えであった。当時の田舎では

行政書士=「法律の知っちょっどん(物知り)」

として弁護士少数地域の街の法律家の役目を果たしていたようである。弁護士法72条違反も大目に(注2)見られていた(と思う)。

 

会社に退職の意思を伝えなくてはならない。私は、世間知らずであった。月1度の工務課での会議がある。係長2人先輩6人後輩1人その席上で

「退職したいんですけど」

なぜそのような事をしたのか、ビジネスマナーというものを私は知らなかったのである。その後、係長が慰留しようと私を説得するものの、私は応じようとせず、次の進路も「一身上の都合で」とだけ話し説明しなかった。思わず係長が

「金子君ねえ。次に入ろうとする会社からね~。電話の問い合わせ(注3)ってあるんだよ」

それは、遠回しに「転職できないぞ」と言いたいのか?私は、前職調査の回答による不採用についての損害賠償の可能性について調査したが、自分の知識不足と努力不足で答えは出なかった。

そのうち、会社も根負けして、退職を認めることとなった。退職間際に年休を消化してくれた。ただ、よく数えてみると年休の数が1日だけ少ないのである。私をざーっと見て(侮って)誤魔化したのか単純なミスなのか、確認していないので分からない。

 

最後に祖母、叔父である。母には退職して東京に行くことを伝えて、母は、祖母、叔父には内緒にしてくれた。ところが、東京に行く3日前、母の良心の呵責というか葛藤があったからか、母が祖母、叔父に

「実は、喜彦は東京に行くの」

と話してしまったのである。私は、闘う覚悟、勘当、絶縁される覚悟をしていた。

「逆恨みでもするんだろ?神経をだす(癇癪をおこす)んだろ?正当防衛ならある程度の実力行使は止むを得ないよな?」

と黒い炎を燃やしていた。

 

叔父が3分程考えていたようである。そして

「送別会をせんにゃいかんね」

 

近所の中華料理店でささやかな宴会が開かれたのである。

 

(注1)https://www.jasso.go.jp/ 現在の日本学生支援機構。このころは、取り立てが甘く、貸倒による資金の不足の方で問題視されていた。現在は、容赦ない取り立てを断行することが問題となっている。その為、長引く平成不況により両親からの経済的援助が十分に得られない家庭の大学生・専門学校生は、学校の休日・授業の無い深夜に、コンビニエンスストア・ファーストフード店・学習塾・警備員・性風俗店・メンズエステ店等で学費を稼ぎ、学校での教養・専門技術を学んでいるのが実情である。

 余談であるが、あるお店で、老廃物を押し流すことにより疲労回復を手助けするサービスを提供する女性が

「ぴこりん(私の愛称)。私、大学卒業できなくて、大学5年生になっちゃった。来年4月からも、学費を稼ぐために、このお仕事も続けるよ」

と言っていた。私は

「残念だね。でもごめんね。大学を卒業できない○○ちゃんがこのお店も卒業しないから喜んじゃった」

と心の葛藤(豊かな執着と僅かな良心との板挟み)を伝えた。

「他のお客さんにもそれ言われた(笑)たくさんのお客さんがそれ言ってるよ」

私は、国民の皆様の幸福の為に国・地方公共団体等に働きかける行政書士として、学生の貧困の問題を解決する法改正と実効的な政策を強く望みたい。

 

(注2)あくまでも、その当時の地方の実情である。漫画「カバチタレ」は10年以上前の地方の話(しかもフィクション)であるので要注意。

 

(注3)その当時は個人情報保護法は成立していない。だからといって、このような強迫的言動により、職業選択の自由を侵害してはならないのは当然である。仮に、不採用の逸失利益が採用されたときの定年までの生涯賃金であれば、前職調査での元職場による不利益な情報提供が無くなり、職業選択の自由の保障が強化されると思うのですがいかがでしょう。